遠回りする雛を読み終えた。

米澤穂信の氷菓シリーズ4部作目。
数年前に古本屋で買ったのに、読み終えたのが今とは積読にも程がある。

今回のシリーズは短編集で、しかも時系列的に、前作と前後するものもある。
通して読むと正しい時系列になるのだけど、知らずに読むと戸惑うかもしれない。

米澤穂信の作品は「インシテミル」と「ボトルネック」で知り、そして「氷菓」を読むこととなった。
他の作品とは異なり、「氷菓」シリーズはラノベ色が強いように思う。

主人公の性格はまるで「俺ガイル」の主人公に似ていて、ストーリーでは美少女と怪しい部活を共にするという所に共通項がある。
そんな作品が好まれるのだろうけど、実際面白いかなぁと思う。
主人公の目線で描写される表現に、思わず共感してしまう所に魅力があるのではないだろうか。

この作品はラノベほどほろ苦い描写は無くとも、それに近しい内容で進んでいくのでとても読みやすい。事実アニメ化もされてる。
既刊は5巻までのようだけど、6巻が今年でるようなのでそれまでに5巻も読んでおきたい。

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