IT企業の求人に「CCNA取得率○%!」とか「LPIC取得率○%!」とか書いてあることが多々ある。

これはその会社が請負派遣型の会社で、資格取得を斡旋してることが多い。
派遣会社の都合で未経験者が派遣されるのを防ぐために、クライアント側が派遣される人間のレベルを設定してるか、資格保有者を派遣することをクライアントにアピール出来る材料になるからだと思われる。

この場合、働く人間は資格を保有してること自体がメリットになるので、難易度の高い資格を保有すればするほど、その会社では好待遇になってくかと思う。
しかし、派遣会社や請負派遣型の会社ではない場合、僕の会社のように自社サービスを提供してたり、前職のような小規模の会社だと資格取得によるメリットが何か定義が難しくなる。

一番分かりやすいのは自己研鑽だ。自分の出費で取る分には誰も何も言わない。メリットとして、その分野への理解度があがる。
反対にデメリットは時間と費用だ。
過去にPostgreSQLの資格であるOSS-DB Silverを取得したが、15000円分の価値があったか?と聞かれると言葉に詰まる。
当時Postgresの環境も対応してたので、理解を深めようと取得したのだけれど、結局実務経験が少ないと勉強したことはすぐに忘れる。
コマンドのオプションだったり、パラメータの意味なんて何度も使って、ちゃんと結果を見ないと理解なんて出来ないし、資格取得でそれをやってたら膨大な時間がかかる。

ITILとかも取得したけど、1ヶ月くらいで取得できてしまったので全く覚えてないに等しい。
ホスティングサービスとかに導入すると良いフレームワークのようなものなのだけど覚えて無ければ意味が無い。
大学で行政法のゼミだったのに、法律関係を完全に忘れてしまって全く意味がないのと一緒だ。

資格を取得を目指すことで、その間は仕事の合間に集中して勉強をする。
だから、知識レベルも少しでもあがっていくと思う。
その後に如何に継続しようとするかが重要なのだと思う。多分。

そう自分に戒めて、また何か新しい資格を取得していきたい。

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