白夜行

僕は一時期、東野圭吾にドハマリしたことがある。
理由は覚えてないのだけど、多分ガリレオシリーズの「容疑者Xの献身」をテレビで観たからとかだったと思う。
それで、文庫を購入して読んだらむちゃくちゃ面白く、しかも丁度「真夏の方程式」が映画で上映されるタイミングだった。
どうしても「真夏の方程式」を映画で観たくて、多分半月弱くらいで全てのガリレオシリーズを読み終えた。
そして、映画最終日の前日に会社の人から「真夏の方程式」を借りて、その日中に読み終え、翌日の最終日に映画を観に行ったのを覚えている。

それから「手紙」とか「秘密」も読んだのだけど、あっという間にマイブームは過ぎ去って、東野圭吾を読まなくなった。

新しい会社に入って、読書習慣がついてきたのもあり、久しぶりに文庫でも読もうとBOOKOFFに行った。
確かドラマ化されたよなという微妙な記憶をもとに幾つか候補があったのだけど、長編小説を読んでみたくなり、「白夜行」を読んでみることにした。

買ったのは先週の土曜日あたりだったように記憶していて、毎日読んで先ほど読み終えた。
854ページもの文庫を読んだのは初めてだったのだけど、毎日引き込まれるように読んでたと思う。

「白夜行」は傑作だと思う。凄い物語だった。

幼い頃から成長するまで、幾つものストーリーを繋ぎながらクライマックスへと進む。
常に人との細かい描写があり、駆け引きがある。
これをドラマ化したのは相当に大変だったのではないかと思う。

東野圭吾はミステリーが面白いのではなく、人の微妙な感性というか、駆け引きや仕草や感情に訴えるのが面白いと僕は感じてる。
細かな心情を言葉で表現するのがうまいので、物語に没頭しやすく、容易に想像できてしまう。
「白夜行」ではそれが見事に描かれていた。

サクッと読めるボリュームじゃないので、安易に薦めることができないけれど、気になった人は読んで欲しい作品の一つだと思う。