突然だが、みなさんはなにか楽器が弾けるだろうか。
私はギターが弾ける。かれこれ20年は弾いている。
うまくならないが、それでも毎日手に取る。
私が最も好きなギタリスト、スティーヴィーレイボーンのライブ映像を見ては「テキサス行きて〜」って心でつぶやいている。
ちなみにエレキギターの経験者は14%程度らしい。
引用元:https://www.vlcank.com/mr/report/086/
ギター以外にもベースも持っている。一時期ベースだけ弾いてたこともある。
指で弾くことにこだわっているのに全然練習しないもんだから、これはもう初心者と同じレベルでしょうもないのだけど、ビクター・ウッテンを見れば誰でもベースを弾きたくなるだろう。
ウクレレも持っているので、ギターが飽きたらたまに弾く。
ウクレレらしいことは何も出来ない。ただ、少しコードを鳴らしながら、鼻歌を歌うくらいだ。
でも、ジェイクシマブクロみたいに、熱いウクレレを弾いてみたいって思ったことありません?私はあります。
さて、そんな私も楽器を初めてから長いこと思っていたことがある。
楽譜が読めるようになりたい、と。
たまに言われるのだが、ギターを弾ければ楽譜が読めると思っている方がいる。
ギターにはタブ譜という、楽譜よりもギターに寄せた便利なものがある。
※引用元サイト:https://guitar-hakase.com/2758/
所謂五線譜じゃなくて、ギターの弦6本と弾き方がそのまま書いてある代物なので、音よりも見た目で演奏を手助けてくれるという画期的なものである。
私もたくさんのタブ譜を買った。
あの有名な流行ったバンドが一冊数百円とかでタブ譜が買えてしまうので、最初はよく買った。
そのうち耳コピ(曲を聴きながら音を探していく)をするようになり、あまり買わなくなった。
これが一般的なエレキギター経験者の流れだと思う。
エレキギターだけをやっていても楽譜が読めないのはこういった理由からだ。
そんな私が常日頃から、楽譜が読めるようになったらもう少し音楽の楽しみが広がるかな〜と思っていた矢先に、こんなツイートとブログを見た。
はてなブログに投稿しました #はてなブログ
初心者が1年以上ピアノを弾き続けたので楽譜の覚え方と弾き方についてまとめる – Endo Tech Bloghttps://t.co/X8KJlth5Ip— Futoshi Endo 🎮 (@Fendo181) March 21, 2021
前の職場にいたときのWebアプリエンジニアさんだ。
私よりも何歳も年齢は下の彼だが、ピアノを始めたらしい。
率直に凄いと思ったのと、自分もやりたいなと思った。
コロナもこのときはまーだまだ終わりが見えない。2021年もコロナで外出はできないだろうと思った。
資格を取得するのはいいけど、もう一つ新しいなにかに挑戦したいと考えた結果、ピアノ、かなって思った。
私の敬愛するジミヘンやスティーヴィーレイボーンは楽譜が読めなかったらしいが、私は彼らじゃないし彼らみたいにギターは弾けない。
バンドもやっていないし、今は残念だけどエレキでセッションをすることよりも、一人で楽器を弾く楽しさを知りたいと思い、トライすることにした。
悩んだ末に、家から歩いて通えて毎週レッスンのあるヤマハ音楽教室に今年の9月頃から通い始めた。
周りは、小さな子供が多く、(あ、これはやってしまったかも… 来てはいけないところに申し込んでしまったか!?)って不安になったりもしたが、時間が夜の時間なので子供よりも数人の大人だけが来ていることを知って、最近は気にしないようにしている。
レッスンは30分、最初は教科書のみだけだった。
さすが大手の教材で、初心者の大人にも教科書が用意されている。
中身は子供と違うようで、大人のプライドを崩さない程度に基礎と曲を織り交ぜて、レベルを少しずつあげていくような内容になっている。
先生は優しい口調だが、30分しかないので、基本スパルタである。
はっきりと言われたことは無くとも、1単元で3週程度やってもミスタッチがあると「それではまた次回もやってみましょうか」と言われて繰り越されてしまう。
リズム音楽をCDをながしながらあわせるのだが、失敗するとリピート再生される。
その辺りは、時間が短い中で成長をしていくには致し方の無いことだろう。
そう言えば、ピアノを習うようになって知ったのだけど、ピアノもタブ譜じゃないけど、抑える指を記載した楽譜があるのだ。
教科書の五線譜は音階(ドレミ)が書いていないが、そこが教材のうまいところ。
決まった場所に指を置いて、あとはちょっとずつずらしたり、飛んだり同時に押すようにしていくような課題になっている。
さすが大手にしておいて良かったなと思ったのだった。
4ヶ月やった課題曲はそこそこある。
- よろこびの歌
- アメイジンググレイス
- 聖者の行進
- 家路
- チムチムチェリー
- 威風堂々
- ジングルベル
- 茶色の小瓶
- 大きな古時計
- 枯葉(持ち込み課題曲)
- 虹の彼方(持ち込み課題曲)
最初はものすごーーーく簡単にアレンジされた内容で、少しずつ少しずつ難しくなっていく。
ピアノも当たり前なんだけど、曲1つとっても色んな解釈と楽譜があるので、雰囲気が似ているというだけで最早別物では…?という楽譜にはなるので、曲が弾けるのか?と言われるといやまだですねと言わざるをえないほど、今までは基礎をそれっぽく曲にしたというだけだった。
おじさんが少ない練習時間でピアノを弾くというのはそういうことなんだと理解した。(いやまぁわかってたけど)
ただ、持ち込み課題曲は、嬉しいことにもう教科書の基礎もほぼ終わりそうになってきたので、課題曲で練習することになったことで先生から課題曲を持ってくるように言われて最初に買った楽譜から自分の好きな曲を選んだのだ。
「枯葉」なんかは「これほんとうに枯葉?」っていうくらい雰囲気だけを掠め取ったような、超初心者アレンジになっていたので、終わってもあんまり満足感を得られなかった。
しかし、「虹の彼方」に関しては、好きな曲でもあるし、簡単アレンジとは言え、両手でそれっぽく弾けるようになり、つい先日課題が終了したので今年を良い締めくくりができることになった。
ちなみに練習では61鍵の2万円という、楽器としては疑問が残るレベルのものを使っている。
フットペダルはぱかぱか言うし、強弱がきかないし微妙なのだけど、自分が続けられるかわからなかったのもあるので、もう少し続けられるようならいいやつにしようかなと考えてる。
ピアノを初めてみて、マニュアルの運転を思い出した。
右手左手、目と、手の場所と、脳内での楽譜の変換は、尋常じゃない処理が必要になる。
変換するためのバイパスのせいで、負荷と遅延が酷いのだ。
この間、ついにフットペダルも使いましょうって言われて、頭がパンクするかと思った。(右足だけなら思ったほどでもないが、、)
もっと酷いのは仕事終わりに10分くらい前にVSCode触ってた流れで、いざピアノのレッスンとなるとめっちゃくちゃ混乱する。ちょうど分割キーボードと同じくらいの開きなんだよな、初心者レベルのピアノ基礎練て。。。
複音とか弾くときとか、完全にキーボードショートカットじゃんってなる。。
さて、4ヶ月やってみてまぁ楽器経験者とは言え、素人に毛が生えた程度なのでピアノも4ヶ月ちょっと練習したおじさんのレベルそのものである。
特段、びっくりするくらいの才能も開花しないし、卑下しすぎるほど指1本で弾いているわけでもない。
ただ、1つ言えるのは、楽譜がほんの少しだけ読めるようになったし、ピアノを弾くことが楽しいと感じるようになったこと、これは間違い無い。
この歳でなにかできることが増えてくるのはとても楽しいものだというのを、奇しくもコロナで実感できるようになった。
これからどれくらい続くかはわからないけど、楽しいと思える限りは続けていきたい。
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