最近ではとても数えきれないほどのクラウド型のオンラインストレージがあります。
私自身は正直5GBとかだけのオンラインストレージに価値を見いだせず、ほとんど使用していなかったのですが、
オンラインストレージの活用方法として、「サーバーからマウントして、データをバックアップ」という方法があることを知りました。

イメージ的にはAWSのS3とかみたいに、WebサーバーとかからS3をAPIを使用してマウントして、ストレージとして
使うみたいなのだと、人によってはイメージしやすいかもしれません。

今回対象として選んだのは「BOX」
https://app.box.com/login

無料で10GBまで使用できるし、ほかに使用する予定もないのでバックアップストレージとして使えるか検証してみました。
まず、サーバーから使用するので、どうやって自動化するか。
BOXとして専用のWEBUI以外にサポートとしているのはFTPとWEBDAVだそう。
FTPで都度アップロードしても良いのですが、WEBDAVでマウントできればrsycnコマンドなどで差分バックアップができるので、そちらで探してみました。
そしたらやはりいました。
CentOS6.4からWEBDAVでBOXをマウントされている方が。
http://doroidpanic.com/?p=646

こちらの方の情報を参考にしつつ、自分でやってみました。
いかが作業手順です。

※事前にepelのレポジトリを導入しておく。

[root@]# yum install davfs2
[root@]# mkdir /mnt/box
[root@]# cd /etc/davfs2/
[root@]# cp -p davfs2.conf davfs2.conf.`date +%Y%m%d`
[root@]# vi davfs2.conf
# use_locks       1
use_locks       0

[root@]# cp -p secrets secrets.`date +%Y%m%d`
[root@]# vi secrets
※以下追記
### BOX
https://dav.box.com/dav メールアドレス パスワード

[root@]# cp -p /etc/fstab /etc/fstab.`date +%Y%m%d`
[root@]# vi fstab
※以下追記
###BOX
https://dav.box.com/dav /mnt/box davfs defaults 0 0

[root@]# mount -a
[root@]# df -h
※以下があればOK
Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
https://dav.box.com/dav
                       10G     0   10G   0% /mnt/box

やはりオンラインストレージなので、速度制限があるようで1〜2MB/s程度しか出ないようですが、正直言って十分です。
これにrsyncで差分バックアップするようなスクリプトを設置してあげて、週次程度で1ヶ月分くらいバックアップしておけば、バッチリです。
テストしてみましたが、全く問題ありませ。
商用ストレージとしては使用できなくても、バックアップストレージとしては十分!
これは目からウロコです。
自宅サーバーも、なにかGoogle DriveとかDropBoxとかでも同じようにマウントできたら、バックアップストレージとして活用してみようと思ってます。

自宅サーバーやVPS借りられている方にオススメです。