概要

最近話題になっていたAWSのVPC Resource mapを使ってみたら便利だったのでその記録。

VPC Resource mapとは

詳細は下記リンクにあるが、AWSコンソールで使用ができるシンプルなページで、VPCのアーキテクチャレイアウトがすぐに分かるような、ルーティングがビジュアライズされた機能のことのようだ。

Today we are announcing Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) resource map, a new feature that simplifies the VPC creation experience in the AWS Management Console. This feature displays your existing VPC resources and their routing visually on a single page, allowing you to quickly understand the architectural layout of the VPC.

https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/new-visualize-your-vpc-resources-from-amazon-vpc-creation-experience/

プライベートアカウントで確認

実際に自分がプライベートで契約しているAWSのアカウントで確認してみた。

プライベートなアカウントではコスト面からNAT Gatewayは無いのでシンプルな構成になっている。
public subnet1a1cに存在しており、public-route-table-igwのルートテーブルにより、igw(Internet Gateway)経由でインターネットにつながっていることがひと目で分かる。

そして、1つだけ何もつながっていないルートテーブルがあったので選択してみると、

No subnet associations
1 route including local

とあり、サブネットに関連付けされていないルートテーブルであることがわかる。
ということで、そこからリンクをクリックして該当ルートテーブルをみたが、サブネットも関連付けされておらず、おそらく初期に作られてそのままになっていたルートテーブルだと思われるので削除した。

VPCの作成

上記アナウンスをみると、どうやらVPC作成時にもリソースマップが参照されるようなので試してみることにした。

上記公式のサイトより引用

AWSコンソールからVPC作成を選択し、VPCなどを選択するとビジュアライズされた画面が出てきて衝撃を受けた。

コンソールを日本語にしていると、プロジェクトとプレフィックスが日本語なのが非常に気になるが、それぞれのサブネットとvpceを指定すると簡単に作成ができてしまった。
日本語のプロジェクトというプレフィックスはなんとかしてほしいところ😇

ちなみに、VPCを作成しただけだったら、まとめて削除も出来て便利。

感想

まず、既存のVPCがどのようなルーティングになっているかをパッと見て分かるのがとても便利。
使っていないリソースを発見できるので、不要なリソースを削除しやすくなる。
VPCは色々なVPC内のサービスを作るときにプルダウンで表示されるので、使っていないVPCリソースが消えるだけでもコンソール作業が楽になる。
VPC作成するときに、ビジュアライズされるのは初学者にとって、学習コストが下がるし、いままで自社のAWSのVPC構成がふわっとしていたら理解度が深められて良い。

総じてVPC Resource mapにより、VPCの学習コストを下げるのに有用で、初学者にもAWSに慣れているエンジニアにも大変便利な機能なので触ってみることをオススメしたい。

カテゴリー: AWSVPC