/ ThinkSimpleを読んだ

Created 11 Aug 2022

概要

ThinkSimpleは主にスティーブ・ジョブズがやってきた功績を、ジョブズとともに功績をあげてきたケンシーガルという人が書いた書籍。

この手の書籍は有名人に乗っかって売名するような印象があるのであまり読んでこなかったのだけど、kindleでセールだったのもあり、読んでみた。
結果的に、この方がiMacというネーミングを考えたとか、iMacはMacmanというネーミングになりそうだったとか、DellやIntelの戦略の話とか色々興味深く面白かった。
また、マーケティングの話が中心なので、各デバイスのCMや動画についても書かれているのが印象的で、面白かったのでYoutubeで観て懐かしかったり面白かったので抜粋してみることにした。

初代Mac: 1984

ジョブズのスピーチ。この翌年にAppleをさらなければならなくなるとは夢に思わなかったはず。
亡くなる前のジョブズのスピーチと比べると、ちょっと固い気がするのも若さゆえか。

Think Different(The Crazy Ones): 1997

スティーブ・ジョブズが声を担当したCMで、低迷していたAppleを躍進させるきっかけになったCM。
たった3回のテイクしか取らなかったとは思えないほど、印象的なCM。

iMac: 1998?

ものすごい印象的なCM。鮮明に覚えているのはAppleというカッコいいメーカーがあるというのを知ったことだろうか。
当時はこういう中身が透けているスケルトンってめっちゃ流行ったけど、iMacがきっかけだったのだろうかと思い少し調べてみたところ、iMacのWWDCでの発表は1998年5月11日らしい。
例えばNintendo64のスケルトンは1999年12月1日発売で、ゲームボーイカラーは1998年10月21日発売。
他は製品特定が発売日が難しくわからなかったが、だいたいスケルトン流行について記載のブログでは90年代後半という表現だったので、やっぱり影響をもろに受けてたんじゃないかなという印象(ブログでVHSのスケルトンカラーを取り上げている記事があって、全く同じものを買った記憶があって懐かしかった。あとMDとか)。

iMovie: 1999

iMovieって1999年からあったのかと初めて知った。
中谷美紀が登場していたとは。

iPod: 2001?

初代iPodのCMらしい。
2001年だとまだまだMDが全盛期の頃で、結局iPodを買うことはなかったけど知り合いが使っているのをみて、なんてお洒落なプレイヤーなんだろうと思ったのを覚えている。
ホイール式のやつは、わざわざクリック感がでるように小さくカチカチ言わせていたところがとても印象的で、凄い製品だと当時思った。買わなかったけど。

iPod: 2004 – 2008

iPodのCMと言えばこの印象が強い。当時PCの壁紙とかにもしていた記憶。
iPodのプレイヤーは白でモノトーンになっているのがめちゃくちゃお洒落だった。
個人的にはMacよりもiPodの印象が強い時期だったかなー。

Mac VS PC: 2006 – 2009

これはとても印象的だったCM。ラーメンズも爆笑オンエアバトルで知っていたのもあって、好きだったなー。
なかなか日本では競合に対する攻撃的なCMって観たことない記憶だったので余計に印象深い。

iPhone: 2008年?

最初のCMは不明だが、2つ目は印象深い。
iPhone3Gを会社の人に聞いて、即購入した思い出。よく覚えているのが、2008年にソフトバンクが独占販売することになり、それまでずっとauだったのだけど、NMPもはじまったのですぐにソフトバンクに乗り換えた。
当時、SONYのウォークマンとPSPとガラケーを使っていて、カバンの中で絡み合うのが嫌で仕方なかったが、iPhone使えば音楽もゲームも動画も1つになるじゃん!!!と思ったし、全くそのとおりになった。
2008年7月頃の話。とても懐かしい。
初期3Gはガラケーからのメールに絵文字が入ると、文字化けしていて困ったのを覚えている。絵文字は当時、各キャリアの専用サーバーで変換されているというのをどこかで読んで学びになった記憶。
まだ当時はiPhoneユーザーは珍しく、友達の友達からわざわざiPhoneの使い方について電話で聞かれたことすらある(当時は会ったことも話したことも無い人で、友達から依頼された)。

あと、会社の同僚と上司がまだガラケーでiPhoneのことをあんまりメリットを感じないとか言ってたくせに、iPhone3GSに二人共乗り換えてめちゃくちゃ便利!と言ってたのは笑った。
多分iPhone3GS辺りから、ガジェッターみたいな人じゃない人たちも購入しだしたんじゃないかと思う。

RIM Playbook: 2010

ThinkSimpleに記載があったBlackBerryのタブレット端末。
ThinkSimpleには、ビジネス用途としながらもゲームもできるとあったが、Emailアプリがなく、BlackBerryの設定が必要で中途半端だったと酷評されていた。
結果的に、このあとに記載するiPadにボロ負けしたらしい。

iPad: 2010

iPadが良かったのは、当時中華タブレットの多くが感圧式だったのに対し、静電式だったからじゃないかなと思う。
日本ではカラオケや居酒屋の端末が全然反応しないというのがよくあったけど、そう言えば最近やっとなくなってきたのではないだろうか(最近全然そういったお店にいかないのでわからないが、今どき感圧式もないだろう)。

終わりに

スティーブジョブズがなくなったのは2011年10月だそうで、私がApple製品を初めて使うようになったのは2008年の7月なのでスティーブ・ジョブズを熱く信仰するほどではないのだけれど、それでも今や仕事もプライベートもApple製品ばかりになっていることを鑑みれば、十分たくさんの恩恵を受けていると思う。
Appleをあそこまでのしあげたのはスティーブ・ジョブズだと思うが、神格化するのはあまり好きじゃない人間なのでフラットにみたいと思いつつ、最近のiPhoneの種類の多さをみると「Think Simple」から離れたマーケティングかも?と思ってしまうのも事実。
マーケティングのことは門外漢なので詳しくは分からないが、Appleほどの企業でも、そのようになっていくことを見るとなかなかジョブズがやってきたことは素人でもその凄さが分かるし、反面いまも十分マーケティング的に成功しているだろうから、とても難しい。

盲目的に「Think Simple」を信じて進むことは難しいが、1つの指標として良い読み物だったと思う。

<p style='padding: 5px;'>