世界中には自分の国から、海外のサイトやサービスへインターネットからアクセスできない国があります。
有名なのは中国のGFW(グレート・ファイアウォール)。
このGFWをくぐり抜けて、アメリカのサービスを使いたい中国の人たちが、活用するのがVPNです。
VPN Gateは筑波大が研究用として無料公開しているVPNサービスです。
このVPNサービスを活用することで、様々なサービスへ匿名アクセスが可能です。
特にカフェなどのオープンWiFiなどは、広く普及している反面、セキュリティ面に課題があるのも現実です。
同じカフェに悪意を持った人物が、他の人のネットワークをスキャニングした場合、ログイン情報が盗まれてしまうことがあります。
VPNはそれらを防ぐのに有効な手段の一つといえます。
今回はVPN Gateで最も簡単な接続方法のMacからの「L2TP」での接続方法を書いてみます。
まずはhttp://www.vpngate.net/ja/へアクセスします。
次にL2TPのみにチェックを入れて、「サーバー一覧を更新」ボタンをクリックして、更新します。
そうすると、利用可能なVPNサーバーが表示されますので、DDNS名をメモします。
次にMacの「システム環境設定」→「ネットワーク」画面左下のプラスボタンをクリックして、以下を入力します。
- インターフェース:VPN
- VPNタイプ:L2TP over IPsec
- サービス名:VPN Gate(L2TP) ※サービス名は自分でわかりやすいもので良い。
作成されたVPNの設定画面で、先ほどメモしたDDNS名とアカウント名「VPN」を入力します。
次に認証設定をクリックして、パスワードと共有シークレット、いずれも「vpn」と入力します。
最後に、詳細画面から「すべてのトラフィックを〜」の箇所にチェックを入れてOKです。
早速接続してみると、下記のように表示されます。
この状態でhttp://www.cman.jp/network/support/go_access.cgiへアクセスして自分のIPアドレスを確認してみます。
そうすると、先ほどVPN Gateのサイトで表示されていたIPアドレスと同じになります。
これでL2TPにより、通信が暗号化されて安心してインターネットが利用できるようになります。
特にオープンWiFiなどを利用する場合などには是非利用したいサービスです。
これからも頑張ってほしいです。