VPS選定
概要
いままで叔父の会社で契約してもらっていたVPSを解約することとなり(会社のホームページを動かして自分のサイトも相乗りさせてもらってたVPS)、個人ブログやWikiサイトを急遽移設することになった。
いままではさくらのVPSを契約していたが、せっかくなのでここで一度立ち返って、VPSを選定してみることに。
観点
- 料金:まずは安価であることが一番でしょう。趣味だし。それが最優先事項。
- 信頼性:障害報告をチェックしてみる
- バックアップ:VPSだと難しいだろうけど、オプションがあれば知りたい
- その他:オプションで特記事項あれば
スペック
- もともと3コア2GBプランだったので、メモリは2GBくらいあったほうがいいけど、下げて運用してみようと思う。プランアップが簡単だと尚良い。
- とりあえず最低3年くらいは使う想定で試算してみる。
結論
最初に結論から書くと、Conohaを採用することとした。
その理由は後述する。
さくらのVPS
もともと使っていたので、第一候補。
まず、料金はこちら。
https://vps.sakura.ad.jp/specification/
月額と年額があり、2GB3コアだと東京で1848円/月、1GB/2コアだと935円/月。
年額だと、初年度の値引きを除外して通常2GB3コアで1795円/月、1GB/2コアで900円/月。
スケールアップは容易にできる。ただし、スケールアップのみで、スケールダウンはできなそう。
個人的にいいなと思ったのが、パケットフィルター。
余計なポートのアクセス制御をサーバー側でやらずに、その手前でできるのは大きい。
あと無料で監視もできるのもプラス。
バックアップ機能は無い。
障害情報
https://help.sakura.ad.jp/status/archive/trouble/vps/
私の環境ではWordPressのJetPackで監視していたものの、VPS自体の問題での障害は正直記憶が無い。ただ、情報としては、一月に3回程度が該当する場合があるというところか。個人的には許容範囲内だし、先述の通り、該当した記憶は無い。
Conoha VPS
友人に勧められたので、候補にしてみる。
1GB2コアで968円/月、2GB3コアで1848円/月。気持ちConohaのほうが安い。
スケールアップとダウンが自由にできるようなので、この点はさくらインターネットには無い良さ。
https://www.conoha.jp/vps/function/scaleup/?btn_id=vps-function–functions_vps-scaleup
3世代バックアップがあるらしい。ただし有料。
https://www.conoha.jp/vps/function/autobk/?btn_id=vps-top–functions_vps-autobk
これは大きい。自分のミスはローカルバックアップなりして、イメージ毎の自動バックアップにおまかせできると良さそう。
障害情報について調べてみたが、公開している公式ページが無いのだろうか?見当たらなかった。
ここはマイナスポイントかな。
ポートについて自分で設定できる。Openstackなので、セキュリティグループでできるのだと思う。
https://support.conoha.jp/v/port/
監視もConohaMobileでできるようだ。
https://www.conoha.jp/app/conohamobile/?btn_id=vps-function–vpsHeader_app-conohamobile
また、TerraformやOpenstackコマンドが使えるところは魅力的かもしれない。
https://qiita.com/kaminchu/items/d0776c381213d54a3a69
DigitalOcean
これは友人が使っているとのことなので、こちらも調べてみることにした。
k8sとかFaaSっぽいサービスとか、色々なプラットフォームの利用ができるようだが、まずはVPSであるDropletsから見てみると、1GB1コアで$5/月、2GB1コアで$10/月、2GB2コアで$15。
2022/6/29日現在135円/ドルなので、10USDだと1363円で、1GBは681円、$15だと2025円!(円安ツライ)
モニタリングはDropletなら月額に含まれているようだ。
https://docs.digitalocean.com/products/monitoring/
https://docs.digitalocean.com/products/monitoring/details/pricing/
無料のFirewallもある。
https://docs.digitalocean.com/products/networking/firewalls/
ネガティブ要素は国内にリージョンが無いことかな。海外アクセスは基本ないので、レイテンシーを考えると厳しいか。
障害情報はよくあるステータスページで公開されている。
https://status.digitalocean.com/
ざーっと見ただけなので、なんとも言えないがリージョンによって(FRAはフランスかな)はそこそこ障害がある模様。ただ、つかうとしたら一番近いのはシンガポールで、殆ど見られないので安定はしていそう。
AWS AmazonLightsail
https://aws.amazon.com/jp/lightsail/
AWSもVPSサービスをやっていて、すでにアカウントがあるので、調べてみることに。
まずは料金から。
https://aws.amazon.com/jp/lightsail/pricing/
1GB1コアで5USD/月。2GB1コアで10USD。2022/6/29日現在135円/ドルなので、
10USDだと1363円で、1GBは681円。
自動バックアップがあり、0.05USD, GB/月で実施できる。
EC2へアップグレードすることができらしい。初めて知った。
https://aws.amazon.com/jp/lightsail/features/upgrade-to-ec2/?fpdp4=upgrade
サーバーのモニタリングもできるとのこと。
CloudWatchかな?と思ったがどうやら独自の実装っぽい。
CDNオプション(CloudFrontとは別?)があるは面白いなと思ったし、大量アクセスがあるなら使えそうだと思った。
ServerMan
4つくらい見てると大体候補が絞れるが、最後に昔から安価で有名なServerManも見ておこうと思う。
最低プランが激安だ。385円とは!しかし、5GBだと流石に何も出来ないので本当にお試しという感じかな。コア数がわからないのが厳しいか。
公式ではないが、こんな記事を見つけた。
https://clean-copy-of-onenote.hatenablog.com/entry/serversman_cpu
仮に1コアだとすると、1027円/円なので、円安な分だけServerManが300円くらい月額で安い。
バックアップは有料で可能。
スペックアップはメモリ追加が可能。
https://dream.jp/vps/option.html
個別監視は無いらしい。それはそうかな。
https://www-wp.dream.jp/search.php/?p=2658
障害情報は掲載されているが見にくいので、よほどクリティカルな問題が発生しない限りはあまり見ないかなという印象。
https://info.dream.jp/category/trouble?type=restoration#cloud
情報がなさすぎるけど一応ファイアウォールは設定できるらしい。
https://www-wp.dream.jp/search.php/?p=2649
選定
価格はやはり円安の影響もあり、メモリ1GBプランだと海外サービスの年額が高くなるため、必然的に国内サービスに限られることになった。
結果的にさくらとConohaとServerManになり、モニタリングやスペックアップ、ダウン、コア数の記載が無い辺り、オプションも貧弱なあたりからServerManは除外することにした。
そうしたら、あとはさくらとConohaとなる。
まず、さくらの場合は、1GB2コアで契約すると、年間で10,800円で初年度は7,623円なので3年試算だと29,223円なので 29223/36=811円/月となる。
つぎにConohaの場合は、36ヶ月契約だといまは25%オフなので731円/月となり、さくらより安価だ。また、スペックアップだけではなく、ダウンができることもConohaの良さであり、Terraformが使えるところも良い。
他、監視やバックアップ辺りもオプションとして充実しているので、最終的にConohaにすることにした。
正直監視もバックアップもそこまで重視はしていないが、オプションとして存在するだけで十分価値はあると思う。
終わりに
ということで、仕事終わりにざっと選定を行い、1GB2コアのスペックのプランで36ヶ月一括払いを行い、手もとのAnsibleを適当に修正しながらやっと先ほど本サイトと旧wikiサイトだけ移行した。※新Wikiサイトは明日やる。
お約束ではありますが、このブログはConoha VPSで動いています。
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