概要

我が家は築20年を越える賃貸マンション。
古いので宅内LAN配線は充実しておらず、しかもVDSL(100Mbps共有)。
経験者にとってはお察しな環境なわけで、快適なPSリモートプレイ(NWを通じてPCでPSゲームをする)環境を得るまでにはかなり時間を要することとなった。
コロナ化におけるリモートワークのネットワーク環境という点からもその変遷の記録も兼ねている。

2020年頃まで

まず、最初の段階がこんな感じ。

雷マークがVDSLの電話回線の出入り口で、赤い線が電話回線だと思ってほしい。その先には省略しているがVDSLモデムがある。VDSLモデムのすぐ横にWi-Fiルーターがある。
私の作業部屋はDにあたる。
もうこの時点で結構微妙だなと思ったのだけど、電話回線が謎の位置から出て来ているので、電話回線をぐるっとテレビ台の下まで這わせている。
8メートルくらいの電話回線じゃないと届かなかった。

なぜ、電話回線近くにVDSLモデムやルーターを配置しなかったというと図では省略しているがキッチンが手前にあり、テレビやネットワーク機器をそこに配置するのは収まりが悪かったから最初から検討に値しなかった。
この電話回線の配置は、固定電話のためでしかない。

VDSLモデムの横のWi-Fiルーターは去年買ったBUFFALO製である。
もう何台も何世代も渡り歩いてきてるので、UIが手に馴染んでる(?)
2020年の頃も、もうすでに手放しているが同じくBUFFALO製の別の機種を使っていた。

Wi-Fiルーターをいくつか試してきたが、残念ながら部屋Aまでは全く問題ないが、全ての戸を閉めると部屋DではかなりWi-Fiの速度が減衰する。
そこでまず管理会社へ相談することにした。

管理会社に相談

まず、管理会社にVDSLから光配線方式へ変更できないか、または固定回線を個別に入れられないか相談したところ最初はOKと言ってたのだが、あとから大家がNGと言ってきた。
通常、古いVDSLだと格安で光配線方式に変えられたりするらしいが、高齢の大家がわかるわけもなかった。
マンション方式のVDSLなので、数万払ってもいいから戸建て方式にしたいといったが、戸建て方式は基本配線を直接ベランダから導入する。
過去にそれで問題があったから嫌だと断られてしまった。

IPoE

大元が変えられないので、まずやれることとしてIPoEを設定することにした。
IPv6につなげるサービスではIPv6経由になるので、Googleだったり各種ストリーミング系はおかげでとても安定した速度がでるようになった。
IPv6を導入している一般家庭は増えてはいつつもまだ少ない。
しかし、各種サービスは対応してきているので、これはやって良かった対応だった。
ただし、IPv4については改善が見られなかった。

中継機1stトライ

数Mbpsしかでないこともちらほらあって困ったので、中継機を導入することにしたのだった。
買ったのはこれ。評価もよかったし、安価だし、TP-LINKは過去に使ったことがあるので購入した。

最初、部屋Dに配置していたのだが、これはうまくいかなかった。
そもそもすでに減衰してるWi-Fi速度なので、中継機のSSIDは家のどこでもつかめるけど、速度が出ない。

結果的に、家の真ん中にあたる部屋Aに配置することで、Wi-Fi速度が段違いに変わった。
中継機で思ったよりも速度が出ない人は、Wi-Fiが100%届いている場所に変更してみると良いです。

リモートプレイ失敗

Wi-Fiもそこそこ出ているし大丈夫か〜と思っていたところ、時折安定しないことがあった。
ランダムだったので原因は特定しきれていないが、なんとなくコロナ緊急事態宣言になると不安定になりがちだった(在宅が増えたタイミング?)。

スマホでなにかするくらいなら中継機で十分だったが、リモートワークでカメラONだったり、一番顕著だったのがPS5のリモートプレイだった。
格闘ゲームをやっていたのだが、ハッキリ言ってゲームにならないレベルだった。
とにかく遅延してしまい、画面は固まるわ、フレームは飛ぶわで散々だった。

リビングだったらテレビも大きいしそこでしばらくゲームをしていたのだけど、子供が起きてたらやはりやりづらいし奥さんは大のテレビ好きなので、ここで自分がなんとかするしかなくなってきたのだった。

LAN配線を地道に

連休使って、色々家にあるものと無いものをみつけて、配置を考えた。
最終的にはこのような形になった。

まず、部屋AにGbEのスイッチを配置することにした。
次に、リビングのWi-Fiルーターのポートから直接部屋Aのスイッチとつないだが、10mのLANケーブルでギリギリだった。

ここからが鬼門だったが、廊下に子供の足にひっかからないようにモールの長さを調整しながら這わせて、最終的に作業部屋まで配線を持ってくることに成功した。
中継機も中継をやめて、単なるWiFiのアクセスポイントと化した。
あとは、作業部屋のスイッチにつないで、PCごとにLANで直接つなぐことにしたのだった。

この廊下の部分が一番面倒だった。

ただ、おかげで、100Mbps共有のVDSLで90Mbpsは安定して出るようになったので良かった。
下り1Gbps環境とかの人からしたら90Mbpsとかw って感じだろうが、これでも頑張ったのだ。

まとめ

この2年色々試しては、うまくいったこともあるし失敗したこともあり、良い勉強にはなった。
おかげで今は快適にリモートでも仕事ができるし、安定してリモートプレイもできている。
昨年は電気工事士2種も取得したので、もし次引っ越すときがあったら、宅内LAN配線に挑戦したいところである。

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