概要

正確には小遣いのかわりにポイント制を採用した話です。

子供が小学校にあがる際、それまでやっていた子供チャレンジを継続するか否か嫁と話すことになった。
今までとは異なり、おもちゃ中心から小学校の授業の復習中心になっていく。
おもちゃに関しては、小学3年の今でも時折思い出しては引っ張り出して遊ぶくらいには思い入れが高いようで、それはそれはお世話になった。

しかし、勉強となるとまた話は別。
継続できないのではないかという懸念があった。
その際に、ポイント制を導入してはどうかというのを嫁に提案した。
いわゆる報酬制というもので、報酬制を導入した場合の懸念があった。

私は中学に上がる時、親に頼んで進研ゼミをやらせてもらった。
周りが塾に行ったりしているのに、自分が本当に大丈夫なのか不安になったので、カジュアルに勉強できそうなものを初めてお願いして個人的にやって良かったという成功体験があったし、子供にとっても今まで親しんだキャラクターがいるから続けやすいと思ったから。

前提

  • 子供は小学3年生で1人。なので参考になる数はN=1なので、必ずこうなるというものではない。
  • 報酬制をはじめたのは3年くらい前だったはずだが、正確には覚えていないので3年とした。少なくとも保育園の頃から。

報酬制の懸念点

報酬制を導入した場合の懸念は下記サイトにあるように、
引用: https://www.1kinsenkyouiku.com/money/okodzukai-hoshusei-demerit/

①お小遣いがないとお手伝いをしなくなる
②家族として当然の仕事にもお手伝いを要求する
③助け合いの精神が育ちにくい
④報酬がないと努力をしなくなる

と言ったものだ。
もちろん、これらは最初に懸念したのだが、もしそうなったらやめればよいと考えて保育園のうちから少しづつ始めることにした。
ちなみにお手伝いではなく、チャレンジの課題や個別に購入したドリルに対して始めることにした。

導入した報酬制

まず、保育園児の子供に、お金の概念や価値を伝えるのは難しかったので、ポイント制とした。
○○をやったら1ポイントといった形にした。
最初にはじめたのは、ひらがなドリルのようなものだった。
1ページ1ポイントというような形ではじめて、やったらカレンダーに書くといった感じ。

ポイントが溜まったら一緒にスーパーへお菓子を買いにいった。
前からたまにお菓子とかポイント関係なく買っていたんだけど、勝手にポイント制にした。子供からは特に異論はなかった。
ただ、どちらかというとお菓子は通常でも買っていたが、付録がついているようなものをポイントにすることとした。

結果

さて、結論から書くと、これは大成功している(将来破綻するかどうかはわからないが、少なくとも3年は続いている)。
3年生となった今では、毎朝チャレンジをやってから学校にいくようになり土日は我々親が寝ている間に勝手におきて、まずチャレンジをやってから遊ぶようになった。

お手伝いに対して報酬制を設定していないので、お手伝いじゃなくて、宿題やチャレンジと読み解いて、自分が考える結果を書いていこうと思う。

①お小遣いがないとお手伝いをしなくなる

読み替えると、ポイントが無いとチャレンジをしないかという点。
これは否である。
ポイント制により、きっかけになったのは間違いないのだが、大人と違い、保育園児はそこまで打算的でないことがわかった。
↑に書いた通りで、

毎朝チャレンジをやってから学校にいくようになり、土日は我々親が寝ている間に勝手におきて、まずチャレンジをやってから遊ぶようになった。

これがポイントのためだからか?と思っていたが、そんなことはなく、よく本人はポイントを書き忘れるのである。
ポイントが目的ならこれはあり得ないので、すでに習慣化しているからなのであると思う。
もちろん、ポイントの価値を下げないためにも、ポイントは必ず記録するように言っている。
それと、宿題に関してはポイント制にはしていないが、たまに忘れることはあるものの宿題も習慣化してやっている。

また、子供が金銭感覚が生まれるまでは、ポイント制に勝手に裏相場をつけており、ぶっちゃけポイント=10円という数字を勝手に都合よく前後させていた。
結果的に、これは私が高いと思うから買わないよ!と言わなくても、数千円するものに対しこれを買うなら○○ポイントくらい使うという表現にしたら、本人が勝手にポイント換算する価値があるかどうかを考えるようになった。そして大体諦めた。
しかし、本当にほしいものはポイントをためてよく購入していた(ほねほねザウルスが好きでよくそれになっていた)

ほねほねザウルス

②家族として当然の仕事にもお手伝い(お小遣い)を要求する

これに対して、なにかお願いしたことに対してポイントを要求するようになったかと読み替えると、まったくそんなことは無い。
ポイントがたまるからやるというよりは、ドラゴンドリルみたいなのに関してはシールとかそういったものに価値がうまれている様子で、ポイント制でとくに疑問無くやるようになってから、特に何かを言うわけでもなくやるようになっていた。
そして、ポイントを別途要求されるようなことはまず無かった。

もちろん、○○ドリルみたいなのを追加でやらせる場合はポイント制しているのだが、上述の通りポイントを書き忘れるとかも全然あるわけである。
それよりも、どうしてやってほしいかを伝えるようにすると、案外子供はすんなりやるものだということを学んだ。

③助け合いの精神が育ちにくい

これに関しては現状手伝いにポイント制を入れていないので、割愛する。
ちなみに、手伝いにポイント制を導入していない理由として、それを記録するこちらが大変だからである。
また、いずれ検討したいところだが、これに関してはもう少し考えから導入したい。

家族だから当たり前という表現について私は嫌いで、別に生まれる前に子供が希望して我々の家族になったわけでないのに義務とするのは自分なら納得しない。そもそも親からお兄ちゃんだからとか家族だから当たり前と言われて納得できたことが一度も無いし。
子供が手伝いをすることで、どういうことが出来るようになるかを自分が言語化できるようになってからだと考えている。
それまでは、お願いベースになりそう(忙しいときじゃなければ普通に手伝いしてくれるし、まだ問題にも思ってない)。

④報酬がないと努力をしなくなる

ここまで書いてわかると思うが、これも否。
報酬が無いと努力をしないということは無く、自分に必要なものについて子供はやるのである。
今のところ嫌がるときももちろんあるが、上述の通り、お手伝いはお願いしたらやってくれるし宿題にはポイントを付与していない。

まとめ

振り返ってみて、ポイント制を導入したのは成功したと言える。
成績がずば抜けて良いわけではないが、毎日宿題を見ていれば、効果が出ていることくらいよく分かる。
分かっていなかった問題がだんだん解けるようになっているのだから。

もちろん子供のためではあるものの、人に習慣づけさせるというのはなかなか難しい。
しかし、懸念していたことがいかに大人の勝手な考えであるというのは子育てをしているとよく分かる。

子供はそんな打算的に行動しないのだ。
報酬が無いとやらないかもなんて、考えていた自分が恥ずかしいくらいである。
報酬が無いとやらないのは子供じゃなくて、大人なんだと理解した。

まだ3年生だからというのもきっとあるだろう。
打算的になるようになったら、それはそれで正当な報酬を提示すれば良い。

3年前不安に思っていたことが、振り返ってみると間違っていたことがわかったので久しぶりに子育てネタを書いた。

カテゴリー: Childcare